生物の発生 カタユウレイボヤ発生過程の観察 Windowを閉じる
 
 
4〜8細胞期 −卵割−  
 
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[01] ホヤの卵割パターンは左右対称卵割であり,第一卵割面は正中面に,第二卵割面は前後を分けるように,第三卵割面は動植を分けるように入る。8細胞期までは等全割である。ただし,第3卵割はすこし斜めにずれた位置に入り,特徴的な割球配置を示す。
割球の名称は,この8細胞期を基本に考えると分かりやすい。8細胞期では前側動物極の割球をa4.2,前側植物極の割球をA4.1,後ろ側動物極の割球をb4.2,後ろ側植物極の割球をB4.1と名付ける。小文字のアルファベットが動物極の割球を,大文字のアルファベットが植物極の割球を示し,Aが前側,Bが後ろ側を示す。2番目の数字はその割球が受精卵から数えて何世代目にあたるかを示している。ドット以降の数字はその割球独自の数字となり,植物極から近い順番に数字を付与していく。4細胞期は,前側の割球をA3,後ろ側の割球をB3と名付け,2細胞期の左右の割球をそれぞれAB2,AB2と名付ける。2細胞期以降,左右相称卵割のため,左右に同じ名前を付けてアンダーラインで右側の割球を示し区別する。受精卵はAである。
ホヤの初期卵割の様子
ホヤの初期卵割の様子
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[02] ホヤの初期卵割は32細胞期まで,どの割球も同調的に分裂する。8細胞期以降の割球配置はホヤ独特のものであり,また,ホヤの種類によらずほとんど同様の卵割パターンを示す。また,この卵割パターンに個体差はなく,どの卵でも全く同様の卵割パターンを示し,確固としたメカニズムが存在することを示している。
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