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modern asian economy
7-1. アジアFTA(自由貿易協定)拡大:地域統合の背景
担当:甲南大学 高龍秀<コ・ヨンス>


(1)EU、NAFTA、AFTAなど90年代までに世界で自由貿易協定が拡大。
58年EU(欧州連合:当初はEEC):関税同盟
91年メルコスール(南米南部共同市場:ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ルグアイ):関税同盟
94年NAFTA(北米自由貿易協定):自由貿易協定=関税同盟との違いは?
92年AFTA(ASEAN自由貿易協定):自由貿易協定
2002.6末までに世界で143のFTA。
95年のWTO(世界貿易機構)設立後に80件以上のFTAが結成。
2001年までにFTAを締結していない国は、日本、韓国、中国、台湾など少数に。
これまでの日本の対応:WTOを中心とした多角的自由化(特定の国とだけFTAを結ぶのでなく、全世界レベルで関税を引き下げ貿易を自由化する)の立場でした。
⇒しかし21世紀には、FTAによる特定国間の貿易自由化に進まざるを得なくなりました。

(2)アジア地域統合:FTAに積極的になる背景 ←アジア域内の経済関係が緊密化
日本・アジアにとって最大の貿易相手国がアジアになっています。
通貨危機後、アジア間の協力関係を築こうとする機運が高まりました。
NAFTAでの日本の不利益:メキシコ日系企業が日本からの部品輸入に関税がかかるが、メキシコ米系企業はNAFTAのため無関税です。
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