human and environment
3-6. エアロゾルの発生
- 環境汚染 -  松田 八束



 3-2 のエアロゾルの定義やいろんな呼び方の中に、発生源で区別されているものがある。発生源を大きく2つに分けることが行われている。すなわち、自然発生源と人工発生源の2つである。自然発生源としては、火山活動、森林火災、砂漠の砂嵐、海水のしぶき等が挙げられる。人工発生源としては、化石燃料の燃焼、機械的破砕、隕石や人工衛星の落下などの溶融等が挙げられる。ガスからの生成と固体からの生成の2つに分けることも行われている。大気中の粒子を粒径別に分布をとると、0.02μm、0.2μm、および5μmのあたりにピークをもつ3つ山形分布をとることが知られている。0.02μmの部分は凝縮核モード(nuclei mode)、0.2μmは凝集モード(accumulation mode)、5μmの部分は粗大モード(coarse mode)と呼ばれる。一般に微小モード(凝集モード以下)は、ガスから生成する粒子で、粗大モードは、機械的な過程で生成する粒子が占めている。

参考文献
高橋幹二、“改訂基礎エアロゾル工学”、養賢堂(1982)
高橋幹二、“応用エアロゾル工学”、養賢堂(1984)
Klaus Willeke, "Generation of Aerosols and Facilities for Exposure Experiments", Ann Arbor Science (1980)
早川一也監訳、ウイリアムC.ハインズ著“エアロゾルテクノロジー”、井上書院(1985)