human and environment
1-8-4. 自然保護法の問題点
- 環境法・環境政策 - 大久保 規子
現状では,自然環境保全地域と自然公園の2重指定ができない。自然環境保全法の制定当時,自然公園に指定されていたところは指定できなかった(指定替えは可能だが,実際にはなかなか進まない)。
自然環境保全法の対象は学術的に貴重なもの。自然公園法の対象は優れた景勝地の保護。それでは,例えば,身近な里山はどのように保全するのか。
林業との調整が困難。国立公園の79.6%が皆伐可能地域。
現行の動植物保護関連法は,基本的に特定種やごく限られた地域の保護であり,生態系の保全という視点が弱い。
(課題)そのほかにはどのような問題点があるのか,考えてみましょう。
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